安くていい家

感想
業者の費用の考え方や必要となる経費など、価格に関わる記述が多くあり、資金計画と立てる際には参考になる本である。最近はローコスト住宅も多く出てきているため、利益の考え方などは現状とは違う部分もあるが、価格交渉をする際には必要であるかもしれない。
ただ、読み進めていくと、最終的には地元密着の工務店が利益を追い求めもせず、大工の腕もよいので一番良いという結論になっている気がする。ちなみに、筆者はどちらかというと地元密着の工務店の社長であるので、完全に公平な評価ではないと思う。考え方は勉強になるので、しっかり交渉したい方にはお勧めの本である。

安くていい家―家計に優しくて住宅のプロがうなる家づくり
内容
高品質の健康住宅が坪単価30万円で、自然素材の家も坪40万円で建つんです。あきらめないで!! 家づくりを通して家族が幸せになるためのバイブル。
目次
第1章 合理的新発想の家(今、住宅価格が驚くほど下がっている。なぜだ!似たような家なのに、お隣さんと600万円も違う! ほか)
第2章 家はまだ建てるな!(ようこそ悪魔の住む館へ、モデルハウスに隠された7つの秘密 ほか)
第3章 驚愕!住宅業界価格のカラクリ、儲けの仕組み(住宅価格、いくらで表示しようが業者の自由、魔法の言葉、「オプション工事」 ほか)
第4章 誰に頼めばいい家はできるのか(住宅会社選びの天国と地獄、ハウスメーカーの特徴 ほか)
著者略歴
平 秀信
1959年生まれ。長野県茅野市在住。中央工学校建築設計科卒。一級建築士・一級建築施工管技士・宅地建物取引主任者。平成12年、住宅会社・株式会社エルハウスを創業。独立前、20年間現場監督として働いた建設会社が、独立半年後に倒産。そのあおりを受け、建築途中の物件を11棟引き受けることになるが、不屈の闘志で全棟完成させる。創業2年目にして55棟を受注し、「行列のできるスーパー工務店」と呼ばれる。また、一部上場企業株式会社ナックと業務提携し、「ローコスト住宅研究会」を設立。全国各地168社が参加し急成長を遂げる。また、住宅業界のわかりにくかった価格の仕組みを明らかにする販売手法はマスコミに大きく取り上げられた(ベンチャーリンク、長野朝日放送、実業界、日経新聞、日経ホームビルダーその他14社)。平成15年、全国4000 社を超える中小企業が参加する顧客獲得実践会の「社長のアカデミー賞・チーム・ダイナミックス賞」を受賞。NPO法人「住宅法律相談室」設立のため中央大学法学部通信教育科に通う現役学生でもある

ローコスト住宅研究会

タイトルとURLをコピーしました