表層改良工法(地盤改良)

表層改良

地盤改良工事の中でも最も一般的で、公共施設や道路工事などにも多く使われている信頼性の高い汎用的な工法です。
比較的浅い深度において、地脱力にバラツキのある地盤や軟弱な地盤などに効果的な対処方法で、地盤強度の増強と均一化を目的とします。
建築予定地の土を掘り起こし、セメント系の固化材を混ぜ強固な土質にしますが、固化材による近隣および植物、芝生などへの影響はありません。

特徴
他の基礎補強と異なる所は、基礎の下に杭を作るのでは無く、基礎の下の地盤を設計の厚み分すべてセメント系の粉体固化材を混合・攪拌・転圧して、硬質で均一な安定層を形成するものです。 土木工事の路盤安定工に使われたのがスタートですが、近年は建物地盤の安定に多用され、ごく一般的な工法になって来ました。

長所

  • 古い基礎や大きな石などが地盤に混入していても、排除しながら工事が進められます。
  • 安定地盤が浅い場所場所で見つかった場合、比較的安い工事費で施工出来ます。

短所

  • 安定地盤が不均一の場合や傾斜がかかっている場合には、不適応な工法です。
  • 地下水位が改良底面より浅い所に多く存在する場合には、不適応な工法です。

注意点

  • この工法は近年、一般的な工法となって来た為、誰でも簡単に施工出来るという考え方が広まって来ました。しかし、その考えが時として不備・不良の設計施工をまねく事があります。簡単な方法であるが故に慎重な設計と施工が、必要といっても過言ではありません。
  • 100立方メートルの土を改良して固めると200トンの重量になります。家と基礎の他に200トンの荷重が地盤にかかるわけですから、きちんと地盤の許容支持力を計算しておかなくては、いけません。

表層改良

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